グラナダのアルハンブラ宮殿観光ガイド|見どころ・アクセス・チケット

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アンダルシアの都・グラナダで、イスラム建築と庭園美が融合した宮殿――アルハンブラ宮殿(Alhambra)

1984年にユネスコ世界遺産に登録された、アルハンブラ宮殿のその繊細さと奥深さは、一度見たら一生忘れられない幻想世界です。

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今回はスペイン・グラナダに行ったら絶対に訪れたいアルハンブラ宮殿の見どころやアクセス、チケットなどを紹介します。

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アルハンブラ宮殿とは?

アルハンブラ宮殿は、かつてナスル朝(イスラム王朝時代)の君主らの王宮および城塞複合施設でした。

宮殿、庭園、要塞、城壁、その他の付属施設を含む総合的な文化遺産となっています。

Joëlle MoreauによるPixabayからの画像

スペインのムーア(イスラム文化)時代に築かれ、キリスト教支配後も整備が加えられ、今日ではイスラム美術の傑作とされる装飾と空間の融合を示す場所として知られています。

1984年にはユネスコ世界遺産に登録され、アルハンブラとその庭園・アルバイシン地区合わせてその文化的価値が認められています。

ナスル朝とグラナダ

スペイン南部を中心とするこの地域は、8世紀初頭(711年)に北アフリカからムスリム軍がイベリア半島に侵入したことを起点に、長くイスラム教勢力(アル=アンダルス) の領域となりました。

その後、複数のイスラム王朝が興亡を重ねながら、特に13世紀には ナスル朝 がグラナダを拠点として統治を確立。アルハンブラ宮殿は、初代ムハンマド1世が建築に着手し、主要な構造の多くは、この時代に築かれました。

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http://www.warfare.altervista.org/index.htm

しかし、北部のキリスト教勢力はゆるやかに南下を続けており、これが レコンキスタ(再征服運動) と呼ばれます。レコンキスタは中世スペインにおけるキリスト教王国によるイスラム支配地域への領土回復運動で、約8世紀にわたる過程でした。

最終的に 1492年1月2日、ナスル朝最後の君主 ムハンマド12世(Boabdil) がグラナダのアルハンブラをカトリック両王(フェルナンドとイザベル)に明け渡し、イスラム支配は終結しました。

その後、キリスト教支配下ではアルハンブラには教会や王宮などが建てられ、一部は改装や変化が加えられて今日に至ります。

チケットとアクセス

アルハンブラ宮殿(Alhambra)
住所:C. Real de la Alhambra, s/n, Centro, 18009 Granada, スペイン
アクセス:市内中心部から徒歩で20分、 タクシーだと€5–€10程度。バスはC30 もしくは C32が利用可能。

アクセス

徒歩の場合は、市中心部から坂を上る形で立地しているため、20分といっても大変な場合があるので、体力に自信がない方はバスやタクシーを利用するのがおすすめ。

チケット

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公式サイトにはチケットの種類がたくさんありますが、メインのナスリ宮殿を含めて、すべての施設を見学できる[Alhambra General](ナスリ宮殿、アルカサバ、ヘネラリフェなど主要施設を含む。現在の料金は約 22.27ユーロ。)を選ぶのがベスト!

公式サイト https://tickets.alhambra-patronato.es/en

チケットは オンラインで前日23:59まで購入可能。ですが、ナスリ宮殿入場に関しては、時間の指定予約が必須で、前日までに売り切れることもあります。グラナダに行くと決定したら、まずこのアルハンブラ宮殿のチケットを真っ先に取るようにしましょう。

夜間見学も設定されており、宮殿または庭園のまた違った表情を見ることもできるので、興味のある方はそちらもぜひ行ってみてはいかが?

夜のナスル宮殿見学チケット(公式) https://tickets.alhambra-patronato.es/en/producto/night-visit-to-nasrid-palaces

アルハンブラ宮殿の見どころ

アルハンブラ宮殿は複数のゾーンに分かれていて、それぞれ異なる美の側面を見せてくれます。宮殿内は広いですが、所要時間は合計で2〜3時間程度あれば周り切ることができます。

ナスリ宮殿(Palacios Nasrid):装飾が最も華麗な部分。細やかな幾何学模様やシュロの柱、透かし彫りが魅力。

アルカサバ(Alcazaba):城塞部分で見晴らし台や防衛施設が残る。グラナダ市街の眺めも絶景。

ヘネラリフェ(Generalife):離宮と庭園。水の要素を取り入れたイスラム庭園美の代表。

Ralf KronenbergerによるPixabayからの画像

カルロス5世宮殿(Palacio de Carlos V):後期ルネサンス様式の建物。イスラム建築との対比が面白い。

浴場(Baños、公共浴場):浴場は古代ローマの公衆浴場をモデルにして、コマレス宮の東側に建てられた浴場。 

Lars Plougmann /This file is licensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike 2.0 Generic license.

おまけ:アルハンブラ宮殿と美しいグラナダの景色を楽しむ

体力が残っていたら、中心街からバスでアクセス可能なアルバイシン地区の「サン・ミゲル展望台」から、アルハンブラ宮殿とグラナダの景色を楽しむのもおすすめ◎。

夕暮れ時には多くの観光客や地元の人で賑わいます。

中心街に向かうバスの本数は少ないのと、周りの街頭が少ないため、夜になるとバス停までの道が真っ暗になります。帰りのバスの時間だけ注意して、美しい風景を楽しんでくださいね。

世界遺産・アルハンブラ宮殿を味わおう

アルハンブラ宮殿は、イスラム建築と庭園美、城塞の力強さを併せ持つ多面的な世界遺産です。内部の複数ゾーンを巡れば、異なる歴史層と文化が響き合う旅になるはず♡

グラナダを訪れたら、アルハンブラだけでなく、アルバイシンなど周辺地区も歩いてみてください。宮殿の影と光のコントラストが、夜景として心に残ることでしょう♪

Nyu TABI.com編集部

もっと旅が好きになるをコンセプトに、国内外の観光情報、航空会社、ファッション、グルメなどをお届けするWEBマガジン「Nyu Tabi」を運営する編集部。

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