【2025年最新】リスボンから世界遺産・シントラへの日帰り旅|宮殿・城塞・自然美を満喫!

TRAVEL
この記事は約14分で読めます。

ポルトガルの首都リスボンから電車でわずか40分。

〈ad〉

緑豊かでおとぎ話のような街、シントラ。

色鮮やかな宮殿、古代の城塞、そして自然に溶け込む幻想的な風景。ここは、1日で非日常体験ができる、女性旅行者にも大人気の場所です。

でも、「どうやって回ればいい?」「1日で何が見られる?」そんな疑問もありますよね。今回は、リスボンからの日帰りで楽しむシントラ旅の完全ガイドをお届け♡

関連記事
リスボンのホテル選び|治安・坂道・空港アクセスで比較する女性向け滞在エリアガイド

〈ad〉
〈ad〉

シントラってどんな街? 世界遺産の魅力を知ろう

Oleg ShakurovによるPixabayからの画像

シントラは、リスボン北西約25kmに位置する、シントラ山地の麓に広がる町です。この街の最大の特徴は、数多くの宮殿や庭園、城塞が点在し、その景観全体が「シントラの文化的景観」としてユネスコ世界遺産に登録されていること。1995年の登録以来、世界中から旅行者が訪れる人気スポットになっています。

19世紀ロマン主義建築の宝庫

19世紀には、シントラはヨーロッパにおけるロマン主義建築の中心地として栄えました。ポルトガル王室や貴族たちがこの地を避暑地として愛し、競うように美しい宮殿や邸宅を建設したんです。

〈ad〉

特に有名なのが、カラフルで夢のようなペーナ宮殿

これは12世紀の修道院跡に、フェルナンド2世国王が1840年代から建設を始めたもの。ゴシック、マヌエル様式、ムーア様式、ルネサンス様式が混在する、ヨーロッパ・ロマン主義の最高傑作のひとつとされています。

自然と建築が調和する景観

シントラ山地は標高約500mの丘陵地帯で、豊かな森林に覆われています。大西洋からの湿った空気が山にぶつかることで、常に緑が豊かで霧がかかりやすい神秘的な雰囲気。

19世紀の英国の詩人バイロンは、シントラを「エデンの園」と称えたほど。自然と人工建築が見事に調和したこの景観は、「世界で最も祝福された場所のひとつ」とも言われています。

つまりシントラは、短時間で「歴史」「建築」「自然」を贅沢に感じられる、まさに理想的な旅先です♡

リスボンからシントラへのアクセス完全ガイド

シントラへの移動は、公共交通機関がとても便利。
ただし、レンタカーは絶対におすすめしません。理由は後ほど詳しく説明します。

電車で行くのが正解!所要時間と料金

リスボン中心部からシントラへは、電車が最も便利で経済的です。

ロシオ駅(Lisboa Rossio)発

https://maps.app.goo.gl/jvjw8J7K2oWhaRhE7
  • 所要時間:約40分
  • 頻度:1時間に3本程度(平日)、1時間に2本程度(週末)
  • 始発:5:41頃、最終:1:01頃
  • リスボン中心部(バイシャ、シアード、アルファマ地区)から徒歩圏内

料金:

  • 片道:2.30ユーロ(約370円)
  • 往復:4.60ユーロ(約740円)
  • 初回利用時は、Viva Viagemカード(再利用可能な磁気カード)の購入が必要:0.50ユーロ

なぜ車で行ってはいけないの?

シントラは観光地として非常に人気があり、以下の理由から車での訪問は強く非推奨です:

ad Kindle Unlimited 無料体験
  • 駐車場がほぼない:旧市街中心部や主要観光スポット周辺には駐車場がほとんどありません
  • 道が狭く曲がりくねっている:山道は観光バスと一般車で常に渋滞
  • 歴史地区は車両進入禁止:旧市街中心部は交通規制あり
  • 夏季はペーナ宮殿への道も閉鎖:ピークシーズンは宮殿への道路も通行止めになります

地元の人も「シントラに車で来るのは悪夢」と言うほど。公共交通機関の利用もしくはタクシーなどが賢明です◎

早朝出発が成功の鍵!

シントラ観光を成功させる最大のコツは、できるだけ早く到着することです。

おすすめの出発時間:

  • リスボンのロシオ駅を7:00〜8:00頃に出発
  • シントラ駅に8:00〜9:00頃到着し、バス(1623、1620、1626、1629、1630)で移動
  • ペーナ宮殿の開館時刻(9:30)に到着。

早朝出発のメリット:

  • 観光バスの行列を避けられる
  • 宮殿内部が混雑する前に見学できる
  • 写真撮影がしやすい
  • 1日で複数のスポットを回れる

11:00以降はツアーバスが次々と到着し、どこも激混みになります。早起きは三文の徳♡

シントラで絶対外せない観光スポット4選

シントラには見どころがたくさんありますが、1日旅で押さえておきたい主要スポットをご紹介します。

1. ペーナ宮殿(Palácio da Pena)★★★★★

シントラのシンボル!カラフルで夢のような宮殿

シントラ山の頂上に建つペーナ宮殿は、シントラ観光のハイライト。赤と黄色のビビッドな外観が森の中でひときわ映え、まるでディズニー映画の世界に迷い込んだよう♡

12世紀の聖母ペーナ修道院跡地にフェルナンド2世によって1860年ごろ建設されたペーナ宮殿は、ゴシック、マヌエル、ムーア、ルネサンス様式が混在する建築で、その色鮮やかな赤と黄色の外観と豪華な内装の建築物で、1910年から国定記念物、1995年にユネスコ世界遺産に登録されました。

1910年に王室が去って以降ほぼ手付かずの内装は、大航海時代を先導し、かつては広大な海上帝国を築いた海洋国家であるポルトガルらしく、東洋の磁器や美術品、ヨーロッパ家具のコレクションなどが揃います。

テラスから一望できるシントラの景色も見逃せません。

入場料(2025年):

  • 宮殿+公園チケット:20ユーロ(窓口価格)、17ユーロ(オンライン購入で15%割引)
  • 公園のみチケット:10ユーロ(宮殿内部には入れませんが、外観とテラスは見学可能)
  • 6〜17歳:12.50ユーロ

開館時間:

  • 9:30〜19:00(最終入場18:00)※季節により変動あり
  • 12月25日、1月1日は休館

チケット購入:

必ずオンラインで事前の予約が必須! 宮殿内部への入場は30分刻みの時間指定制です。
現地で購入することも可能ですが、かなりの待ち時間&売り切れの可能性もあるので注意。

楽天トラベルからも購入すれば楽天ポイントも貯まってお得!

シントラのペナ宮殿と庭園(即日発券)

2. ムーアの城塞(Castelo dos Mouros)★★★★☆

8世紀のイスラム要塞!壮大な眺望が魅力

Castelo dos Mouros, Sintra, Portugal by Diego Delso /wikipedia commons

8世紀から9世紀にかけて、ムーア人(イスラム勢力)によって築かれた城塞跡。シントラの丘陵に沿って石壁が延び、まるで小さな万里の長城のよう。

古代の城壁を歩く体験ができ、シントラの街、ペーナ宮殿、大西洋までの絶景を楽しめます。シントラの街、ペーナ宮殿、大西洋までの絶景パノラマを城壁の上からぜひ堪能してみて。

入場料:

  • 大人:8ユーロ(オンライン購入で割引あり)
  • 6〜17歳:6.5ユーロ

開館時間:

  • 9:30〜18:30(季節により変動)

アクセス:

  • ペーナ宮殿から徒歩約10分(下り坂)
  • バス434でアクセス可能

3. シントラ国立宮殿(Palácio Nacional de Sintra)★★★★☆

旧市街の中心!2つの巨大煙突が目印

Photo by Diego Delso from Wikipedia Commons

シントラの旧市街中心部に位置する、ポルトガル王室の夏の離宮。10世紀からムーア人の宮殿として使われていた場所に建ち、その後ポルトガル王室が15世紀から19世紀まで使用しました。

ふたつの巨大な円錐型の煙突がシンボル。ムデハル様式とマヌエル様式が混在する建築で、アズレージョ(装飾タイル)で覆われた美しい部屋や白鳥の間(Sala dos Cisnes)、カササギの間(Sala das Pegas)など特徴的な部屋が有名です。

1時間程度あれば周り切ることができ、ペーナ宮殿ほど混雑しない穴場の観光スポットです。

入場料:

  • 大人:10ユーロ
  • 6〜17歳:8.50ユーロ

旅行サイト・ベルトラでチケットが購入できるのでこちらもチェック!

日本語で購入できるのが嬉しい!

開館時間:

  • 9:30〜18:30(季節により変動)

4. キンタ・ダ・レガレイラ(Quinta da Regaleira)★★★★★

幻想的な邸宅と庭園!地下迷宮が魅力

少し時間に余裕があるなら、ぜひ訪れたいのがこの場所。20世紀初頭に富豪アントニオ・アウグスト・カルヴァーリョ・モンテイロが建設した邸宅と庭園で、神秘主義、錬金術、フリーメイソンなどのシンボルが随所に散りばめられています。

庭園内は広く、見どころも多いので歩きやすい靴で来るのが◎。

一番の見どころはなんといってもイニシエーションの井戸。地下27mの螺旋階段は、まるでファンタジーの世界に入り込んだような雰囲気です。

そのほかにも、地下洞窟と秘密のトンネルや、ゴシック様式の邸宅内部など不思議で幻想的な世界に浸ることができます。

入場料:

  • 大人:12ユーロ(オンライン購入で割引あり)
  • 6〜17歳:8ユーロ

旅行サイト・ベルトラでチケットを購入するのも◎! オーディオガイド付きの入場券

開館時間:

  • 9:30〜18:30(季節により変動)

アクセス:

  • シントラ旧市街から徒歩約15分
  • バス435でアクセス可能

ロカ岬(Cabo da Roca)

ヨーロッパ大陸最西端の地で「大航海時代」の歴史を感じる

シントラ近郊を旅するなら、時間を少しだけ延長して訪れたい場所が「ロカ岬」。大西洋を前にして「ここが大陸の果て」という特別な瞬間を味わえる場所です♡ 圧倒的な断崖、風が肌を切るような冷たさ、刻まれた詩句、「Onde a terra se acaba e o mar começa(大地が終わり、海が始まるところ)」。旅の記憶に残る景色になるはず♪


地表から165 m、灯台塔そのものは22 mと、ポルトガル沿岸でも歴史ある灯台や、「大地が終わり、海が始まるところ」と刻まれた石碑などもフォトスポットとして人気です。また、岬周辺にはハイキングトレイルがあり、たとえば「〈PR-7〉コース」は比較的静かな海岸線を辿れ、隠れビーチへのアクセスも。

アクセス:

  • シントラ駅から403番のバスで40分程度

シントラでの移動手段:バスorタクシーorツアー?

シントラ駅に到着したら、次は観光スポットへの移動方法を選びます。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう◎

バス434番(ペーナ周回線)

バス434番は、シントラ駅からペーナ宮殿とムーアの城塞を結ぶ観光バスです。リーズナブルにシントラを回ることができますが、繁忙期は混雑していて、乗車の際に並ぶことも。

ルート: シントラ駅 → サン・ペドロ → 旧市街(国立宮殿) → ムーアの城塞 → ペーナ宮殿 → 旧市街 → シントラ駅

料金:

  • 24時間ホップオン・ホップオフチケット:13.50ユーロ
  • オンライン購入で8%割引(約12.50ユーロ)
    公式サイト(sintra434.com)で事前購入がおすすめです。

運行時間:

  • 夏季(6〜10月):8:50〜19:50(15分間隔)
  • 冬季:8:50〜19:00(15分間隔)

バス435番(モンセラーテ周回線)

キンタ・ダ・レガレイラやモンセラーテ宮殿を訪れたい場合は、バス435番が便利。

ルート: シントラ駅 → 旧市街 → セテアイス宮殿 → キンタ・ダ・レガレイラ → モンセラーテ宮殿

料金:

  • 24時間チケット:13.50ユーロ(434番と共通)
  • 1周のみチケット:5.50ユーロ

UberやBolt(配車アプリ)

快適さ重視ならこれ!

バスよりも効率的に回ることができ、体力も温存できるので、配車アプリを利用するのも手。複数人で行動するならば、バスの24時間チケットよりも実質安くなる可能性もあるのでおすすめ。

料金:

  • シントラ駅→ペーナ宮殿:7〜10ユーロ程度
  • 各スポット間の移動:5〜8ユーロ程度
  • シントラ駅→ロカ岬:20〜30ユーロ程度

リスボン発のガイド付きツアーもおすすめ!

移動も観光もお任せできるガイドつきツアーもおすすめです。バスの待ち時間やリスボンからの電車移動、チケット予約を全てスキップできるので、効率的に観光地をまわることができるし、ガイドの解説で理解が深まる
のも嬉しい!

カスカイスやロカ岬など、公共交通で行きにくい場所も訪問可能なので、時間を節約しながらも満足度の高い観光ができますよ♡

おすすめツアー①

リスボンから日帰りで世界遺産シントラ、ペーナ宮殿、レガレイラ宮殿とユーラシア大陸最西端のロカ岬へ。日本語ガイド付きのプランもあるので英語が苦手でも安心。

おすすめツアー②

英語のツアーですが、コスパ◎。世界遺産のシントラでは、ユニークな外観のペーナ宮殿へ入場。ユーラシア大陸最西端のロカ岬訪問後は、活気溢れる港町カスカイスへ。

シントラ観光を最高にするためのTips

持ち物チェックリスト

必須:

  • 歩きやすいスニーカー(石畳、階段、坂道が多い!)
  • 動きやすい服装
  • 水(最低1リットル)
  • スナック(エネルギー補給用)
  • 日焼け止め、帽子、サングラス
  • 小さめのバックパック

あると便利:

  • 羽織るもの(宮殿内は涼しいことも)
  • 雨具(シントラは霧や小雨が多い)
  • 充電済みのスマホ(地図、チケット、写真撮影に必須)
  • モバイルバッテリー

服装のポイント

絶対にNG:

  • ヒールやサンダル
  • タイトなスカートやパンツ
  • 白い服(汚れやすい)

おすすめ:

  • 動きやすいパンツやレギンス
  • 履き慣れたスニーカー
  • 重ね着できる服装

シントラは標高が高く、リスボンより5〜10度涼しいこともあります。また、階段や坂道が多いため、歩きやすさ最優先で!

食事のタイミング

シントラ旧市街には素敵なレストランやカフェがたくさんありますが、ランチタイム(13:00〜15:00)はどこも混雑します。

Antonio HenriqueによるPixabayからの画像

おすすめの選択肢:

  1. 早めのランチ(12:00〜12:30):ペーナ宮殿見学後、旧市街で
  2. 遅めのランチ(15:00以降):混雑を避けられる
  3. 軽食を持参:公園内でピクニック形式

シントラ名物グルメ:

  • トラヴセイロ(Travesseiro):アーモンドクリームのパイ、ピリキータが有名
  • ケイジャーダ(Queijada):チーズタルト
  • ポルトガル料理:バカリャウ(干しダラ料理)、カタプラーナ(海鮮鍋)

混雑を避けるコツ

ベストシーズン:

  • 春(4〜5月):花が咲き、気候も良好
  • 秋(9〜10月):涼しく快適
  • 避けたい:7〜8月(激混み、暑い)

ベストな時間帯:

  • 9:30の開館と同時にペーナ宮殿へ
  • 11:00以降はツアーバスのラッシュで大混雑
  • 16:00以降は観光客が減り始める

曜日の選び方:

  • 平日の方が空いている
  • 週末や祝日は地元の人も多く混雑

まとめ:シントラ1日旅を最高にするために♡

シントラは、リスボンから日帰りで行ける「おとぎ話の世界」。カラフルな宮殿、古代の城塞、幻想的な庭園、そして豊かな自然。これらすべてが1日で楽しめる、まさに夢のような場所です♡

シントラ観光成功の5つのポイント:

  1. 早朝出発で混雑を避ける:ロシオ駅7:00〜8:00発の電車がベスト
  2. チケットは事前にオンライン購入:特にペーナ宮殿は時間指定必須で売り切れも
  3. 歩きやすい靴を絶対に:石畳、階段、坂道だらけです
  4. 移動手段を賢く選ぶ:バス434番、Uber、徒歩を組み合わせて
  5. 時間に余裕を持つ:見どころは多く、移動にも時間がかかります
  6. 効率よくまわるならツアーも:地元のガイドが効率よくまわってくれるので満足度が高いです

こんな人にシントラはぴったり:

  • 歴史と建築が好き
  • インスタ映えスポットを探している
  • 非日常体験がしたい
  • 自然の中でリフレッシュしたい
  • リスボンから気軽に日帰り旅行したい

次のポルトガル旅では、リスボンを拠点に「シントラ1日旅」をぜひプランに入れてみてください。ヨーロッパ・ロマン主義の傑作と豊かな自然が織りなす、非日常の体験が待っています。

歴史、建築、自然、そしてグルメ。シントラには女性旅の魅力がぎゅっと詰まっています。早起きして、歩きやすい靴を履いて、おとぎ話の世界へ出かけましょう♡

素敵なシントラ旅行になりますように!


Nyu TABI.com編集部

もっと旅が好きになるをコンセプトに、国内外の観光情報、航空会社、ファッション、グルメなどをお届けするWEBマガジン「Nyu Tabi」を運営する編集部。

Nyu TABI.com編集部をフォローする
免責事項
・本記事の内容は、投稿日時点の情報です。
・情報の内容には十分に注意しておりますが、万が一、損害やトラブルが生じた場合も責任を負いかねます。当ブログからのリンクやバナーなどで移動したサイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。また当ブログのコンテンツ・情報について、できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。情報が古くなっていることもございます。
当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
・掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載等を禁じます。
・本記事は一部広告もしくはアフィリエイトが含まれます。詳しくはプライバシーポリシーをご確認ください。

〈ad〉
タイトルとURLをコピーしました